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Unreliable Reality –The Where of This World

「たよりない現実、この世界のありか」
資生堂ギャラリーへの入口の非常階段の扉が”点検口”と半分閉まっていて、まだ準備中なのかと一瞬戸惑いながら中に入ると工事現場のような足場がそのままに仕立てられて進んでいいのか戸惑う。単管パイプや養生テープで覆われた暗い階段を降りて"非常口"から出るとホテルのエレベーターホールになっていて驚く。このまるで舞台裏から入る仕掛けが今回のチーム目【め】のネタの前振りとして効いていた。

奥の部屋に行くまでに角にあるホテルにあるプリペイドのカード販売機のスペースとか、帰り際のエレベータの開閉ボタンもホテルのデザインになっている細かい作り込みがおもしろかった。レアンドロ・エルリッヒのようなネタの部分よりも、ギャラリーαMでのサイディングを張り巡らせた半田真規の展示やアラタニウラノでの西野達のような電柱壁に突き立てるという舞台設定そのものに惹かれるのはなんでだろう。


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tokyo art book fair 2017

yanagimoto koichi - archivist's vision

「柳本浩市展 アーキヴィスト - 柳本さんが残してくれたもの」 @  自由が丘 six factory

今回の展示で閲覧できた柳本さんの膨大なスクラップブックの一部は、以前にもSHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSの自炊展や代官山蔦屋のオリンピックデザインアーカイブの展示で手にとって見る機会があって、ファイリングされたデータはPinterestでみれるけど、実際にスクラップブックの棚から手に取ってみるところが気づきが得られておもしろい。

未整理の収集物のコーナーは、これからアーカイブするために箱に詰め込んでいたモノをアトランダムにキューに入れていた状態をただ並べただけで、何があるのかソートしながら見てるとコンビニやスーパーよりなぜかダイソーの商品構成を連想してしまう。やはりアーカイブする前段のクローラーの具合が肝だな。

Rafael rozendaal Convenient

田中:それをジャカード織りに変換したということですね。興味深いのはラファエルのメディウムの見つけかたです。こうしたマテリアルにはどうやって出会うのでしょうか。積極的に探して見つけたのか、それとも日々の活動を通して気付くのでしょうか?
ラファエル:テキスタイルというものが、まるでコンピューティングのように作られているという理由が第一にあります。最初にその面白さを知ったのは、アーティストレジデンスでトルコに行った時に、ローカルな織物職人のところを巡ったときでした。彼らの生み出す織り目が、まるでピクセルのようだったんです。
もともとテキスタイルは18世紀まで人の手で作られていましたが、19世紀初頭にパンチカードを用いるジャガード織り機が誕生します。これがコンピュータの原型でもあったという話は有名ですね。オルゴールがパンチカードの情報から音を奏でるように、ジャガード織りも0と1だけで構成された情報から、非常に複雑なパターンを編み出すことができる。こうしたプログラムのアイデアがやがてコンピューターへと発展していったんです。そうしたデジタル手法を介することで、アーティストの思惑が介在しないアウトプットに達するという結果に興味がありました。
田中:なるほど、ただ各コンポジションの色の選定はラファエル自身が選んだものでもありますよね。
ラファエル:色はひとつの作品に最大5つと決めました。それもプログラム上でランダムに選んでいるのですが、そのままだとコントラストがはっきりしないので、最もコントラストが生まれるような配色だけは私が決めています。「インターネットは移ろいゆく無常の自然」 ラファエル・ローゼンダール×田中良治