Pedestrian Signals
昨月まで銀座三越前の交差点でATAKの渋谷さんと国際交通安全学会が取り組んでいた *1 歩行者信号音の実験がおもしろいものだった。 この銀座での実験についてはAXIS Vol.131に紹介記事があって、そこから大ざっぱに引用するとそもそも音響信号機にはメロディ式と擬音式の二種類があり、前者は「とおりゃんせ」「故郷の空」を後者は「ピヨピヨ」「カッコー」を流している。なおかつ鳴動方式も、a.同じ誘導音が横断歩道の両方から同時になる同種同時方式、b.同じ誘導音が横断歩道の片方ずつ交互に鳴る同種鳴き交わし方式、c.異なる誘導音が横断歩道の両方から片方ずつ鳴る異種鳴き交わし方式の3パターンある。 これが今まで都道府県ごとに警察の裁量でバラバラだったものを、歩行空間のバリアフリー化の一環としてシンプルに統一できるかどうかのトライアルで、銀座の交差点の実験が実施されていたということみたい。 この映像は3月のヴァージョンの信号音で、渋谷さんがキャッチーだと日記に書いていたけど、擬音式よりは音数が多くてメロディ式というよりもフレーズの断片を2つ並べたちょうど両者の中間っぽい感じでいろんな聴き方ができるようになっている。 実際現場で歩いてみた時には、渡り始めに聞こえるテンポがゆっくりな音が徐々に遠ざかる感じと、テンポが速くなる音が近づくと渡り終えるという感じだった。雑踏で信号音の輪郭が薄くなってて異種鳴き交わし方式っぽく聞こえたけど、あらためて聴くと同種同時方式の信号音でどちらにも聞こえるようなカタチになっていると思った。 すでにうろ覚えというか忘れてしまったのだけれども、2月までのヴァージョンの信号音はもっと渋谷さんらしい音で、ちょうど前方で歩いていたカップルが「ん?あれ」と耳を側立てキョロキョロしてて、なんだかモスキート音っぽい感じにも聞こえる信号音だった。2月までのヴァージョンでは信号機自体もカウントダウンをバーで表示するタイプでカッコよかった。歩行者信号音の実験は他の場所でもやっているようでカウントダウンを数字で表示するタイプもあるのか。 普段気にもしなかったからググってみると *3 信号機はいろんな種類があるというかバラバラな感じで、「じゃ世界ではどんなカタチの信号機があるのかな?」と youtube や flickr で検索してみた。