佐々木健 - ジーズ /フーリッシュ/シングス





前回のアンプやプラグインを描いた大きいキャンバスの絵になんだか惹かれて今回はどういうのだろうかとギャラリーに入ると、無造作に置かれている椅子や家具や積まれている書籍に視線が向かい、テニスボールやコンバースを描いた絵が掛けてあった。

近寄って見てみるとテニスボールを描いた絵のそばには、テニスコートで撮った古い家族写真や子どもの頃に描いた落書きをそのままなぞった絵もあったり、ホワイトボードには日本美術史の系譜図をトレースしたモノとか、家具の間にも書籍を積んだ絵やトイレットペーパーの絵などがさりげなくあって、いろんな連想をさせる展示の仕方が、ちょうどオギタメグミで見た小村希史の展示と見せ方がリンクしているなと感じた。