francis bacon exhibition
フランシス・ベーコンのThree studies of a self portraitを三枚重ね合わせてアニメーションGIFにしたものを偶然にTumblr上で見てかなりインパクトがあったので、今回のベーコンの展覧会でメインビジュアルに選ばれたジョージ・ダイアの三習作も同じようアニメーションGIFにしてみたらこれもGIFと相性がよくて見事にハマっている。
ベーコンのネタ元として使われたエドワード・マイブリッジのレスリングの連続写真が六本木のタカ・イシイギャラリーで同時開催で展示されていた。同じような連続写真を撮っていたエティエンヌ=ジュール・マレーのような動きをすべて一つの写真の中に収めたものより、エドワード・マイブリッジのような連続コマの方がGIFにしてみて改めて気づいた動きの残像をキャンバスに描くのに使いやすかったのかな。いや単純にベーコンの好みな肉のぶつかり合いなレスリングのモチーフ写真がエドワード・マイブリッジの写真にあっただけか。
展示は金の額縁とガラスの額装でキャプションにベーコンの指定と書かれていたけど、ひとつだけ透明度の高いガラスに替えられていたのもあり、それが余計に絵を見るときに映り込む自分の姿とか、ちょこっと先日のリヒターのガラスの作品をも思い出して印象的だった。
ウィリアム・フォーサイス+ペーター・ヴェルツの踊りの軌跡の映像や土方巽の舞踏資料や映像は、ベーコンが絵を描く時に参照した動きのネタ元をダンスの動きにまるで一度エンコードしたモノをデコードしていく変換の様子を眺めている感じがおもしろかった。