2018年の展覧会図録

「天文学と印刷 新たな世界像を求めて」- コデックス装は見開きやすい綴り方で、天文学と印刷についての流れを眺めて追いやすいのでいい。天文学と印刷について天文学者兼印刷者レギオモンタヌスの人物像については世界の見方の転換に詳しい。

「生誕130年 小村雪岱 ― 「雪岱調」のでるまで ―」- 今年の川越市立美術館での展示図録はというより、図録ではないけど幻戯書房から今年出版された小村雪岱随筆集小村雪岱挿絵集が、四六判という大きさで一見凝ってない感じもする造本だけど小村雪岱という装幀家をちょうどいい塩梅で表現されててシブくてよい。 

「線の造形、線の空間ー飯塚琅玕齋と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸」「ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画」パラパラとめくっていてページレイアウトとフォーマットがいいなと思ったらどちらも菊地敦己事務所だった、なるほど。

「猿楽と面-大和・近江および白山の周辺から」- 図録だけどISBNを取得して書店流通までしている点では「アルヴァ・アアルト――もうひとつの自然」いずれも手に取りやすい。