“A Quiet Sun“ by Kazuna Taguchi
メゾンエルメスで田口和奈展。2019年に表参道のvoid+で見たエウリュディケーの眼の展示を拡大した内容で、天気の良い昼間にレンゾ・ピアノのガラスの自然光で見ると、ファウンドフォトがたくさんあってvoid+の小部屋の時とはまた違った印象を受けた。9階のSaint Luke painting the Virginというタイトルのファウンドフォトや8階のエウリュディケーの眼#9のような絵を模写する写真が、画中画が何だか好みなこともあって余計に一際目を引いて見入る。
ちょうど東京国立近代美術館でやっているゲルハルト・リヒター展に合わせて出ていたユリイカの特集号でスマートフォンの登場で写真がサイズを取り戻したとの大山顕の文章がそのまま田口和奈の写真の案内にも読めたりしてなるほど。