世界のブックデザイン2022-23

毎年恒例の印刷博物館で世界のブックデザイン。今年はドイツオランダスイス、カナダ、中国、韓国から選ばれた本を、今回から手袋は用意されていたけど着用必須ではなくなって、本を直に触れられるように戻っていて本に使われている紙の感触を確かめることができた。

この数年は中国のブックデザインの熱量を強く感じるのだが、それは自分がこの企画でしか中国のブックデザインを見ることがないから物珍しさから余計にそう感じるのだろうか。「古地图上的长城」は万里の長城に関する古地図をまとめた図鑑のような一冊だが手に持つと思いの外軽くてちょっと驚く。「豆腐」はそのまんま豆腐っぽい造本でこれも軽くできてる。そういう用紙がウケるのかな。「北桥船拳」は畳を本のカバーにしていて印象的な江蘇省蘇州市にある船拳(Boat Fist)をまとめた一冊で、これについて全く知らなかったのでどんな動きをするのかYouTubeで検索をしたり、「铸印——何效义的田野实践」の表紙の焼印はアクセントになっている。

Radical Passion The World's Longest Produced Electric Train and a Vibrant Train Cultureはコミックマーケットで鉄道のジャンルにありそうな一冊。

The Polyhedrists: Art and Geometry in the Long Sixteenth Centuryはたぶん日本語訳が出ても装丁が変わってしまうけど、表紙が好み。

Mikro|Makro Naturwissenschaftliche Zeichnungen von Armin Coray昆虫の細密画。

De zure stad. Een biografie van tafelzuur in Amsterdamはピクルスをテーマにオランダの貿易の歴史でもあるのね。